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飲食店開業前に知っておこう|店舗解約・退去の方法と基本的な流れと進め方 Vol1.

飲食店開業前に知っておこう|店舗解約・退去の方法と基本的な流れと進め方

この記事のざっくり概要

店舗やオフィスなどのテナント物件を退去する際には「原状回復」を始めとした工事や様々な行政手続きが求められます。本記事では、店舗退去時の基本の流れと抑えておきたい注意点をご説明致します。

目次|この記事に書いてあること

店舗退去時の基本的な流れを頭に入れておこう

店舗やオフィスなどのテナント物件を退去する際には「原状回復」を始めとした工事や様々な行政手続きが求められます。

基本的に店舗の退去は、この原状回復という考え方を中心に手続きや工事を進めます。そこで本記事では、店舗退去時の基本の流れと抑えておきたい注意点をご説明致します。

なお、原状回復の範囲や流れはその物件の契約内容、事業内容、立地になどにより大きく異なります。

基本的には、物件契約時の物件賃貸契約書に記載してありますので、お手元に賃貸契約書をご用意いただいて、ご参照いただけますと幸いです。

店舗退去時の進め方

実際に退去を進める際は、テナントのオーナーや管理会社、そしてその管理者が手配した原状回復の指定業者と連携を取りながら退去を進める運びとなります。不明点が多いと不要な費用を請求されたりされかねないので、基本的な流れをよく覚えておきましょう。

店舗退去予定日を確認

借主、貸主双方の賃貸契約書に記載されている退去予定日を確認し、さらに解約予告期間をご確認ください。例えば解約予告期間が6か月の場合、解約予定日より6か月前に申請をしなければならないということです。原状回復工事をして、明け渡すのが6ヶ月後ということです。

退去予定日、解約予告期間を確認したあとは、期限を逆算しながら各作業のスケジュールを決めていきます。この時点で、原状回復業者にスケジュールを相談すると良いでしょう。早い段階から相談を始めることで、スムーズな退去が可能となります。

店舗退去・解約の申し出

次に所定の解約申請書に記載すべき内容をご確認の上、解約申請書面を作成します。尚、書面作成の前に、事前に電話にて不動産業者や貸主に連絡をしておくと、円滑に手続きを進められるでしょう。

作成した解約申請書を大家さん、または管理会社に提出し、受理されれば解約手続きは一旦完了となります。

その後は、管理会社の指示に従いながら各自治体への手続きを進めて行きます。主な手続きは店舗によって異なりますが、保健所に提出する「廃業届」は忘れずに行いましょう。

一見ややこしく思えますが、基本的に大家さんまたは管理会社の指示に従って手続きを進めれば問題ありません。

店舗退去日・立ち会い日を決定する

解約申請書面の受理をもって、店舗退去完了の日程が決まったら、大家さんまたは管理会社に室内の状況を確認してもらう内見の日程を調整しましょう。

その際、どの程度の原状回復が必要なのか、予め概算の日程を算出し、それを踏まえた上で日程を提示すると円滑に進めることができるでしょう。

また、立ち会いまでにできるだけ店舗の状態をきれいにしておくことも大切です。店舗の不用品を無くし、掃除ができるところは掃除しておきましょう。そうすることで、不要なクリーニング代や残置物の撤去費用を抑えることができます。

店舗の明け渡し

大家さんまたは管理会社の立ち合いのもと、室内の状況を確認し、どこまで店舗の原状回復工事を行うのかを決定します。その上で鍵などの備品を返却し、部屋の明け渡しを行います。

この明け渡しの際、借主、大家さんともに原状回復工事前の破損箇所や修繕が必要な箇所をよく確認しておきましょう。必要であれば写真に残しておきましょう。万が一、原状回復工事中に傷が増えてしまった場合、このような証拠が重要になります。

店舗の原状回復工事

明け渡し完了後は、原状回復工事業者による原状回復工事が行われます。原状回復の工事期間は、その内容によって様々です。

原状回復を行う業者は、「家主指定」なのか「こちら側で指定できるのか」は要確認しておきましょう。予算はピンキリなので、複数の相見積もりを取ることを推奨致します。

居抜き退去の場合は数日程度、スケルトン仕上げの場合は1ヶ月程度かかる場合もあります。基本的に期間が延びれば延びるほど費用は上がります。

また、意外と忘れがちなのが、店舗以外の構造体の撤去です。例えば、道路沿いの店舗によくある野立て看板や、駐車場、塀などです。契約内容によってはこれらも撤去しなければなりません。

店舗退去後の敷金の返還

店舗の原状回復工事が行われた後、その費用を精算したうえで貸主に敷金が返済されます。敷金の返済方法は業者や契約ごとに様々ですが、後日借主の指定口座に費用が振り込まれる例が多いです。

そのため、退去後すぐに支払われると思っていても、時間が経ってからしか支払われない場合があるので注意が必要となります。敷金の返済タイミングに関しては、賃貸契約書に記載してあるので、返還のタイミングを必ず参照しておきましょう。

店舗退去時の基本的な流れ|まとめ

いかがでしたでしょうか?

当記事では、「店舗退去時の基本的な流れ」についてご紹介させて頂きました。

原状回復工事費をはじめとした店舗退去時に掛かる費用等の詳細については、次記事で詳しく解説させて頂いておりますので、ぜひご参照くださいませ。

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