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資金調達|飲食店を開業するまでにやらなければならないこと Vol.4

資金調達|飲食店を開業するまでにやらなければならないこと Vol.4

この記事のざっくり概要

飲食店の開業資金として1000万円以上を準備した人の割合は減少傾向にあります。個人経営の小さな居酒屋はおよそ80万円×坪数で計算し、1000~1500万円ほどの資金が必要だといえるでしょう。

目次|この記事に書いてあること

日本政策金融公庫が行ったアンケート調査

日本政策金融公庫が行ったアンケート調査によると、居酒屋の開業資金の平均金額は500万円未満と回答した経営者が最も多く37.4%、次に多かった金額は500万~1,000万円未満で31%でした。

開業資金として1000万円以上を準備した人の割合は減少傾向にあります。個人経営の小さな居酒屋はおよそ80万円×坪数で計算し、1000~1500万円ほどの資金が必要だといえるでしょう。

運転資金は毎月固定費の6ヶ月分用意する

居抜き物件で契約できたり、個人で経営する小規模な居酒屋であれば、開業資金を抑えられるでしょう。ただし、理想の居抜き物件は簡単に見つかるものではなく、見つかるのはタイミング次第です。

開業資金の内訳には、看板作成・メニュー作成・スタッフの採用と研修・販促・レセプション費用など様々な費用がかかります。

忘れてはいけないのは、「運転資金」です。運転資金については、毎月必ず必要な固定の費用を6ヶ月分を目安に準備しておきましょう。

開業してから一定期間は赤字が続くといったケースを想定して、運転資金を用意しておく必要があります。

言い換えると、運転資金さえ用意できれば、残りを融資してもらう形で開業することは可能です。

飲食店の開業資金調達の方法4選

飲食店の開業に当たって資金を調達する場合、多くの方は下記の3パターンに該当致しますので、ご参照ください。

血縁・親族関係からの資金調達

資金を調達する際に親や親戚、兄弟や姉妹、配偶者からお金を借りる方法が挙げられます。

しかし、親族や血縁関係の場合、お金のトラブルが発生しやすい点に注意しなければなりません。

お金を借りる際には必ず返済スケジュールも明確にして、借りる必要があります。

また、血縁や親族関係からお金を借りた場合、金融機関から融資を受ける時に借りた金額が自己資金であると判断されることが特徴です。資金を借りる時には、どの程度の金額を借りられるのか、利子や返済期限などを収入と資産から決定します。

基本的な資金は自分の貯金ですが、血縁、親族から借りたお金は自己資金と判断されることが多いです。そのため、自己資金を十分に準備していると認定され、融資を受けやすくなることがメリットです。

民間の金融機関からの融資

大手都市銀行や地方銀行、地域の信用金庫、信用組合から融資を受ける方法です。

ただし、営業実績がある事業者が対象であるため、事業の実績がないと融資を受けられない可能性が高いでしょう。

日本政策金融公庫の融資制度

日本政策金融公庫の融資制度とは、日本政策金融公庫が出資する金融機関から融資を受ける方法です。

これから開業を始める企業の融資に注力している金融機関であることから、金利が低い点がメリットだといえます。

日本政策金融公庫の融資を受けるためには、いくつかの条件があり、融資額の1/3以上の自己資金があること、信用情報に金融事故の記録がないことなどが挙げられます。

他にも事業計画書、創業計画書を作成することが大切です。

融資額の上限はおよそ1,000万円が平均値であり、手数料や報酬といった他の費用はかかりません。ただし、計画書の作成や審査を受けるなど手間と時間がかかる点がデメリットです。

補助金や助成金の活用

多くの飲食店経営者が見逃しがちですが、実は補助金や助成金は創業・独立開業の方にも当てはまるものが多々存在します。

例えば、食洗器の無かった厨房に食洗器を導入したことにより現場の労働生産性が向上した、ということであれば、その食洗器代金の一部(66.6%~90%ぐらい)が補助されたりします。

このような補助金・助成金は、まず事業計画書ありきとなりますので、知っているか否かで数十万~数千万円も損をする(該当するような事業や投資をしているにも関わらず、貰えるはずの補助金・助成金が貰えない)ということも…

補助金・助成金は事業実施~着金迄かなり時間が掛かりますが、創業・独立開業者にとっては心強い味方(運転資金)になります。

もし、近未来において創業・独立開業を計画されているのであれば、一度飲食業に強い専門コンサルタントにご相談してみても良いかも知れません。

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